【旧刊】WordPressテーマ制作のみを取り扱った別冊電子書籍がAmazon Unlimitedでお楽しみ頂けます!!
Amazon Unlimited内で 田中勇輔 で検索してください。

☓ 閉じる

8May2012

iPadでSMB接続するアプリあれこれ比較 [FreeNAS]

僕の仕事場では、LAN内のどの端末からでもアクセスできるファイルサーバー、通称”NAS”を以前から運用しています。

僕の場合はFreeNASというオープンソースのOSを使って自作していますが、BAFFALOなどのメーカー製のNASも多数出回っていますので「便利な外付けHDD」としてPCに詳しくない人でも導入しているケースが多いと聞いています。

自宅にLAN接続のHDDがある人は、是非参考にしてください^^

1. やりたい事

※サーバーやプロトコルに詳しく無いので、間違えている箇所があればご指摘ください。

これまではWindowsのPC数台とAndroidスマホからNASにアクセスしていましたが、先日(というか昨日、)iPadを導入したのでiOSが仲間入りしました。

実は、WindowsやNASのネットワークプロトコルと、MAC系のプロトコルは異なるらしく、ちょっと工夫が必要なんです。

以前からスタッフが個人的にiPhoneを使用しているのでiOSからNASに接続できるかやってみた事があるのですが、その時は挫折しました^^;

iOSからでも、”FTP接続(WEB制作で使う方法ですね)”はできるのですが、FTPだとサーバーのファイルをダウンロードしてから閲覧することしかできません。

それではウチのワークフローでは役に立ちません。

一例を上げると、

・出荷データをNASにエクスポート
・複数のPCからアクセスして、納品書作成や受注メール発信などを行う
・それぞれのタスクを終える度にNAS上の出荷データが更新される
・作業中でも注文がある度にNAS上の出荷データは更新される

このように複数のPCから一つのファイルを参照して、リアルタイムに更新されるので、ローカルに保存などしていては同期のミスで2重発送をしかねません!

スモールなお店なので「データ更新したよ」と一言いえば済みそうですが・・・そこはナイショで。。

NAS内のファイルをiPadで直接読み書きする為に、iOSでNASにSMB接続する方法を探してみます。

2. アプリをいろいろ使って比較

「仕事用だ!」といってお店の経費でiPadを導入したため、仕事用という体裁を守る為にもNASに接続しない訳には行きません!

SMB接続を可能にするアプリをいろいろ調べてみましたので、特徴などをメモします。
1点だけ使っていないアプリがありますが、それ以外は全て実際に使ってレビューを書きました。

無料アプリその1. TIOD

Remote File Viewer - TIOD
TIOD

iPhone版もあり、iPhoneで試した時はNASに接続できたのですが不安定なため使えませんでした。
今回iPad版でNASにアクセスした所、NASを認識はしているものの、ログインが出来ない状態でした。
アプリのレビューでも同様の書き込みをしている方がいるため、バグの可能性が高いです。

無料アプリその2. FileExplorer Free

FileExplorer Free
FileExplorer Free

こちらは無事NASに接続することができました。
ファイル名も文字化けもなく表示されています。

PDF/xls形式のファイルは開けましたが、txt形式のメモ帳が開けなかったりと、仕事で使うには不安定さが残ります。

jpg/pngの画像ファイルは全て開けましたが、サムネイルでリストにすることが出来ないため、目的の画像を探すのが大変です。
試しに動画を開いた見ましたが、固まってしまいました。

PCやAndroidから接続するときに比べると、圧倒的に遅いです。。

250円の有料版もあるので、そちらはいろいろ改善されているのかも。。。
File Explorer/有料版

スクリーンショットを見る限り、UIは替わってませんね^^;

本命はこれ! Files Connect/¥450

files connect
Files Connect ¥450

色々調べた結果、低価格帯の中では、おそらくこのアプリが本命だと思います。
早速購入して使ってみました。

1, メモ帳(txt)が文字化け

無事NASにアクセスすることができました。
仕事上の重要情報は、Evernoteなどのオンラインサービスではなくローカルのメモ帳に保存してあるので、頻繁にtxtファイルを閲覧します。

しかしtxtファイルを開いたところ、日本語部分が文字化けしています。。。
まったく使い物になりません。。

2, NAS上のファイルを他アプリで開けない

このアプリについて調べていた時に「SMB接続したファイルをサードアプリケーションに受け渡せる」という報告がありました。
Files Connect自体、画像や音楽プレイヤーの機能をもっているのですが、普通はそれぞれ好みのアプリで開きたいですよね。この機能は必須です。

実際に触ってみると、たしかにFiles Connectにも「~で開ける」という項目があるのですが、この機能が使えるのはローカルファイルのみです。
それではまったく使い物になりません。。。

ちなみにiOS自体が対応しているファイルの場合は、NAS上のファイルをそのまま(ダウンロードせずに)表示できます。
他のアプリに依存するフォーマットのファイルは、ローカルに保存して対応アプリで開く、という手順になります。

3, 動画ファイルはストリーミング再生できない

iOS標準の形式の動画ファイルはNAS上からストリーミング再生が可能です。

ただし、とにかく遅い。。。 ストリーミングなので再生開始までは早いのですが、動画がカクつきます。

だったらSMB接続のストリーミング再生に対応している動画ビューワを直接使えばいいじゃん!
探したら無料アプリでSMB対応してるのあるし!!

と言うことで無料の動画プレイヤーを探しました。
OplayerHD Lite

Files Connectよりは軽快に動きます。

Files ConnectのiPadに最適化されたUIはかなり好きですし、ストレージ間のファイル移動もフォルダを掴んで移動させるだけのシンプル操作。
ネットワーク上のファイル/フォルダ移動はAndroidに比べたら時間がかかる気がしますが、大容量ファイルを扱わない限りストレスは感じませんでした。

・txtファイルが文字化けする
・ローカルファイルしか指定アプリで開けない

この2点がネックとなり、結局、僕のケースでは期待通りの働きはしてくれませんでした・・・
残念。

超高機能!(高価格) Cloud Connect Pro

Cloud Connect Pro
Cloud Connect Pro 2200円

アプリとしてはかなり高価な部類です。。
ただし説明をみる限りでは価格に見合った高機能ですので、検討の価値はあると思います。
(Files Connectも下馬評は高かった・・)

以下、App Storeの説明を抜粋します。

【ファイル共有/対応プロトコル】

Windows、Mac、LinuxやDropbox、MobileMe iDisk、Box.netなどのオンラインストレージ対応
SMB、AFP、FTP、SFTP、WEBDAVプロトコルをサポート
SMBサーバー(ネットワークドライブ/NAS)対応

Files Connectと同様、完璧です。

【リモートデスクトップ機能】

Windows, Mac OSXとLinuxコンピューターをまるでその前に座っているかのように見て操作出来ます。

うーん。。あったら使うかもしれないけど、必須ではないですね。
文字化けなど不具合の回避の為にPCでファイルを開いてiPadで見る、という手もありますが、それでは根本的な解決にはなりません。
PCをつけっぱなしにするくらいなら、ミニノートを使います。

【iPadをファイルサーバーに】

ファインダー(Mac OSX)とマイネットワーク(Windows)が自動的にiPadをネットワークデバイスとして検出します。

iPad内のファイル整理をPCで行えるのは便利かもしれないけど、iPadは同期が基本だし、個人的には必要ないかなぁ・・
Files Connectにも同様の機能があります。

【他アプリでファイルを開く】

iPadにインストールした他のアプリケーションでファイルを開く。

Files Connectで一番期待外れだった機能です。
NAS上のファイルをそのまま開けるなら最高!ローカルファイルしか受け渡せないだったら無意味です!

この機能は特に文書ビューワ・コミックビューワを使う人にとっては、重要な機能です。
文書ビューワとして優れたアプリが多数あるiPadでは、PDFファイルなどは”ただ見るだけ”ではなく”お気に入りにビューワ”で見れないといけません。

圧縮形式が多数ある動画ファイルの再生にも有効です!圧縮形式によって最適なプレイヤーを選んで再生できます。

個別のビューワ・プレイヤーにもオンラインストレージに対応している物はありますが、Cloud Connect Proによってネットワーク上のあらゆるファイルを一度に閲覧できる事は、大きなメリットです。

スペックだけ見て手放しで褒めていますが、僕は使ったことないので実際に快適に動作するかはわかりません^^;
Files Connectの時の失敗が再現されたと考えたら・・・恐ろしい

こちらの記事もどうぞ
【iPadからWindowsをリモートコントロールするアプリまとめ】

【あとがき】

久しぶりのapple製品だったため、ファイル共有方式に戸惑ってしまいました。

学生のころiMacを使っていて、教授に「え!MS Office(Word)でレポート作れないの?」と怒られた記憶があります^^;
(変換する方法くらいあったでしょうが、当時はPCにそれほど詳しくなかったので・・・)

今回のiPad導入にあたり、AndroidのESファイルエクスプローラーのように「ローカルorネットワークに関わらずファイルブラウズして好きなアプリで開く」というのをやりたかったのですが、この考え方がそもそもiOSの思想と相容れない気がします。。iOSって連携型ではなく完結型のアプリが多い気がするし。。

音楽はMusicアプリでリストする。画像は写真アプリでリストする。というのがiOSの正しい使い方なんでしょうね。
ファイルの概念をどうしても無くしたいみたいです。

iOS自体が「SMB接続アプリでアクセスしながら他のアプリに流す」という事が根本的にできない可能性もあります。
その場合はリモートデスクトップ機能でWindowsをiPadで表示するしかないでしょう。
その辺をよく調べてから再チャレンジしようと思います。

それと、Androidマーケットと違ってiTunes Storeは返品できないんですね。
もう少しiOSとSMBに関して勉強してから、有料のファイルブラウザに再チャレンジすることにします。

関連記事