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17Jun2012

インストール版WordPressとレンタルブログ版WordPress.comの違い

インストール版 vs レンタル版 WordPress
WordPressはレンタルサーバーなどに自分でインストールするブログシステムとして知られていますが、実はレンタルブログ形式でWordPressを使えるサービスがあります。

WordPress.com (レンタル版WP)

WordPress.comはAutomatticという会社が運営していますが、実はこの会社はWordPressの開発者が起こした会社です。
生みの親が始めたレンタルブログサービスですので、信頼度は抜群です。
無料機能に物足りなくなったら”CSSのカスタム編集機能”、”独自ドメイン”などにも有料オプションで対応しているのでカスタマイズ製も十分。

「レンタル型のWordPress.comからインストール型のWordPressに引越ししたい。」という相談を受けることがあり、僕自身もWordPress.comのアカウントを作って少し勉強してみました。

今回は主に両者の違いについてメモをしておきます。

ネットショップ経営術などを書いていると独善的な内容偏りがちですが、今回はその反省も踏まえて、オープンソースの先鋒WordPressに習い極力多くのリンクを貼ることを心がけます(笑

1. インストール時の違い

レンタルブログ版では当然インストール作業は発生しません。
アカウントを作ったら自動的にブログが作成されます。

ここでは、インストール版WordPressに必要なスキル・費用を考えてみます。

1.1. レンタルサーバーの契約

WordPressを設置するサーバーも自分で容易する必要があります。
サーバー契約は一般の方でもできますので安心してください^^

費用対効果を考えると初心者に人気の格安サーバー、またはアクセスの多い商用サイトでも安心のミドルクラスサーバーがオススメです。

安い所だと月100円程度から使える物もありますが、WordPressの運用に必須のPHPやMySQLが遅い場合が多いですので、あまりにも安い契約は避けたほうが無難だと思います。月1000円以上のサーバーは総じてWordPressサイトの表示が速いと感じています。(経験則ですので鵜呑みにしないでください^^;)

対して、月1万円以上する高価格サーバーを一般的な利用で使うメリットはあまり感じられないと思います。VPSや専用サーバーなどのプランは玄人向けと考えてください。

アフィリエイトだと思われるのが心外なのでリンクは張りませんが、僕のクライアントの多くが「さくらのスタンダードプラン」を使用しています。
非常に安定していますが、やはり当サイト(月数千円クラス)と比較するとWordPressの動作は”完全に”遅いです。

一度運用を始めたWordPressサイトの引越しは非常に手間になりますので、レンタルサーバーの検討は慎重に行なって下さい!

1.2. WordPressの動作要件

WordPressはサーバー側で動作するシステムです。
サーバーはWordPressが求める動作要件を満たしている必要があります。

WordPress公式ページでサーバー要件を確認しましょう。

WordPress | 日本語

ver.3.2時点での動作要件は以下になっています。

動作環境WordPress 3.2 日本語版
PHP バージョン 5.2.4 以上
MySQL バージョン 5.0 以上

現在では大手サーバーの多くでWordPressが動作しますが、一応、いや”必ず”確認しましょう!

1.3. インストールの手順・必須スキル

WordPressのインストールには大きく分けて2つの手順が必要になります。

・MySQLデータベースの作成
・WEBサーバーにWordPressアップロード

MySQLはレンタルサーバーの管理パネルから作成します。
WordPress本体はFTPソフト(FFFTP・DreamWeaverなど)を使ってサーバーにアップします。

この意味がわからない場合は検索してみましょう。
検索しても自分にはできなそうな場合は、諦めるのか? というと、実は初心者にも簡単なインストール方法があります。

国内のいくつかのレンタルサーバーは、WordPressの自動インストール機能を実装しています。
サーバーの管理パネルから「WordPressをインストール」ボタンを押すと、データベースの作成からWordPress本体の設置までを自動で行なってくれます。

サーバー知識に疎い方は、「自動インストール機能があるか?」をサーバー選びの際に重要視してもいいと思います^^

1.4. インストール時の違い:総括

インストール作業は一度やってしまえば通常は2度と行いませんので、この手間を惜しむのは怠慢だと思います。

むしろインストール作業によってサーバー知識やWordPressの構造を理解できますので、長期的にサイト運営に関わっていく人の場合は、むしろメリットにすらなると考えています。

サーバー知識なんていらない。ただブログが始めたい。というライトユーザーには、レンタルブログ版が断然オススメです^^

2. 機能の違い

インストール編が予想よりも長くなって本編が遅れてしまいました^^;

おまたせしました!これより機能の比較を行います!

2.1. 独自ドメインについて

【レンタルブログ版の場合】

レンタルブログ型のWordPressでは独自ドメインは有料オプションとなっています。

18米ドル/年で、独自ドメインを使用することができます。(1440円:1$=80円の場合)
取得済みのドメインを適用するだけの場合でも13$/年の費用がかかります。

【インストール版の場合】

多くのレンタルサーバーには初期ドメインがついていますが、通常はみなさん独自ドメインを使う事でしょう。独自ドメインの取得には費用が発生します。

有名な「お名前.com」で【○○.com】の年間費用は920円となっています。
取得したドメインをレンタルサーバーで運用する際に追加費用はかかりません。

取得したドメインは”サイトURL”の他、”メールアドレス”としても使用されます。
レンタルサーバーでドメインを運用する場合はレンタルサーバーがメールサーバーとして機能しますが、レンタルブログであるWordPress.comに独自ドメインを設定した場合にメールはどうなるのか??この点がいまだによくわかりません^^;

以下のページに解説がありますが、複雑ですね。
wordpress.comでドメイン取得した場合のメールサービス|WordPress.comフォーラム

2.2. 容量の違い

【レンタルブログ版WordPress】

デフォルトでは3GBの容量を使う事ができます。通常のサイト運営ではこの容量で充分です。

高画質の写真ギャラリーなどを公開する場合など、3GBでは足りない時は有料オプションで容量を追加購入できます。

10GB $20.00
25GB $50.00
50GB $90.00
100GB $160.00
200GB $290.00
USD /年

【インストール版WordPress】

当然、契約したサーバー次第ですね^^;
最近では数百円/月の格安サーバーでも5GBはあります。

2.3. プラグインのインストール

【レンタルブログ版WordPress】

レンタルブログ版ではWordPressの目玉機能とも言うべき豊富なプラグインのインストールが行えません!
インストール版しか使用した事のない僕には、凄まじい衝撃でした。
(じゃあFC2とかでいいじゃん。とか思ったのはヒミツで^^;)

以下が詳しいです。
wordpress.com のプラグイン

【インストール版WordPress】

豊富なプラグインによって「できない事は無いんじゃないか?」という万能感すら味わえます。
実際、プラグインのインストールにより「写真ギャラリー」はおろか「ネットショップ(カート付き)」まで作る事ができます。

2.4. デザインのカスタマイズ

【レンタルブログ版WordPress】

以下のように、簡易的なカスタマイズ機能が容易されています。

wordpress.comテーマのカスタマイズ画面

全くの初心者でも分かる反面「タイトルのフォントサイズを少し大きくしたい!」などの細かいカスタムはできません。

有料オプションでCSSのカスタムができるようになりますが、【30$/年】と、決して安くはない金額。。
百円台の格安レンタルサーバーのほうが年額が安くなってしまいます。

WordPress.comの有料オプション|カスタムデザイン

【インストール版WordPress】

自分で契約したサーバーに自分で設置したWordPressです。 当然、何から何までカスタム可能です。
カスタムするスキルがない場合も世界中のデザイナーが作成した数千、数万のデザインテンプレートをインストールすることができます。

レンタル版のテーマのように、管理画面から簡単にデザイン変更をする機能を有するテーマもあります。

デザイン以外の部分、例えばWordPressシステム本体のカスタマイズも可能です。

カスタマイズ性に関してはインストール版の圧勝でしょう。

WEB制作スキルがあって独自デザインのサイトを作りたい方、そこまでやらないにしてもある程度は好きにデザインカスタムをしたい方は、インストール版WordPressの一択になりそうです。
そもそもレンタル版はカスタマイズ性を犠牲にして初心者に優しくした物だから当然ですよね^^;

2.5. その他、レンタル版WordPressの特徴

他にもいくつかの制約、有料オプションがあります。

【広告非表示 $30.00/年】

一定期間ログインしていない非アクティブユーザーのブログに広告が表示されるそうですが、その広告を非表示にする機能です。
ブログという性質上、一定期間放置しているブログはアクセスや信頼性などの価値が下がってしまいます。価値の下がったブログにお金をかける効果は薄いと思いますので「更新し続ける」or「広告表示もしかたない!」という二択でいいと思います。

“一定期間”の判定が「数日」など短期間の場合は申し込む価値がありそうですね。

【ブログ移管 $129.00】

WordPress.comのスタッフがインストール版WordPressへの移管作業をサポートします。
ただしサービス詳細などが全て英語の為、日本語環境に対応しているかは未確認です。

以前英語圏在住の方からどういう経緯か、当サイトへブログ移管の依頼メールがありました。(英語対応できます!と仰々しいアピールをしていないのに、偶然でしょうか??)

僕らクリエイターが手作業で引越し作業をする際は工数もかかってしまうため「公式のサービスのほうが安いし安心感があると思います^^;」という回答をしたのですが「以前申し込んだ際に”今月の申し込みは締め切りました。”という自動メールが来たので、どうやら少数先着順みたいです。」という事を仰っていました。

詳細はわかりませんが、格安な料金には理由があるようです。
とはいえ先着競争に勝てたら格安サービスですので、英語が得意な人は要チェックです。

【サイト転送 $13.00/年】

サイトへの訪問者を他の WordPress.com ブログまたはその他のサイト (WordPress.com 上からブログを引っ越す際) に転送できます。

301リダイレクトの事だと思いますが、レンタルサーバーの場合は.htaccessファイルに一行書くだけで実現します。

【javascriptの無効化】

こちらのブログによると、javascriptが使用できないようです。
リンク:WordPress.comでのアフィリエイトは選択肢が限られますよ

3. まとめ

制限の多いレンタル版WordPressは、WEB制作者からするとメリットは非常に少ないです。しかし、

【手軽+無料】

この一言(二言??)だけでも、初心者が利用するには充分の理由になります。

また、記事投稿などの基本的な操作系統はインストール版と同じですので、WordPressを試してみたい方にはピッタリのサービスと言えます。

逆に、すでにサーバーやドメインを持っていてWEB制作をする人間にとっては、レンタルブログ版のメリットはほとんどありません。
サーバーとドメインさえ持っている場合は、インストール版こそ【無料】のシステムと言えますしね。

総括します。

1. HTMLとかCSSとか、わかんない。
2. もちろんサーバーとかも、わかんない。
3. とりあえずWordPressでブログを始めたい。

↑ レンタルブログ版のWordPressを使用しましょう。

参考:WordPress.com でウェブサイトづくり

1. 自分だけのサイトを作るんだ!
2. いろいろカスタムしたい!
3. WEB制作はお手の物!

↑ ゼロからの敷居は高いですが、インストール版WordPressにチャレンジしましょう。

参考:WordPress Codex (公式マニュアル)

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