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6Aug2016

【WordPressの始め方・5】BackWPupによる自動バックアップ設定

WordPressは必ずバックアップしましょう

Webサイトのしくみ

Webページ(HTMLページ)とは、パソコン上でメモ帳などのソフトを使い作成したHTMLファイルと呼ばれる文書ファイルの一種です。このHTMLファイルとページ内で使用する画像が一緒に収められたフォルダをWebサーバーにアップロードします。Webサーバー上に保管してある文書ファイルや画像をWebブラウザで閲覧する、というのがWebサイトの仕組みです。このようにして作成された原始的なWebサイトの場合は、オリジナルデータがパソコン上に存在するため、バックアップという作業はありません。アップロードしたWebサーバー上のファイル自体、レンタルサーバー会社が厳重に管理していますので「データが突然消える」という事態になることはあまりありません。

WordPressのしくみ

これに対してWordPressは、サーバー上で24時間動作しているソフトウェアです。管理者はWebブラウザからWordPress管理画面にログインをして、各ページを作成していきます。そしてユーザーからのアクセスがある度に、Webページを生成して表示しています(完成されたWebページのファイルがサーバー上に保管されているのではありません)。パソコン上にオリジナルのWebページのデータが無く、さらにサーバー上にもWebページのファイルがありませんので、適切なバックアップをとってあげる必要があります。

バックアップの必要性

WordPressのようにユーザーからのアクセスに対してソフトウェアが適宜出力しているWebページを動的なページ(動的ページ/動的サイト)と表現します。

皆さんも経験があるように、画像ファイルや文書ファイルなどの静的なファイルが突然壊れることは非常に稀ですが、動的なソフトウェアというものはすぐに壊れます・・・ 非常に優秀なソフトウェアであるWordPressも、残念ながら静的なWebサイトに比べると圧倒的に壊れやすいと言わざるを得ません。そのため、WordPressには適切なバックアップが絶対に必要です。

プラグイン「BackWPup」の導入

WordPressのバックアップ

WordPressにはデフォルトでバックアップ機能がありませんので、利用者自身でバックアップをする必要があります。WordPressはサーバー上にあるデータ群のほかにMySQLというデータベース管理システムを使い稼働しています。そのため「Webサーバー上のデータ」と「データベース」の2つのバックアップが必要です。これらのバックアップを定期的に手動で行うこともできますが、バックアップは自動化・スケジュール化することでより一層堅牢なものになります。WordPressには豊富なプラグインがありますので、当然バックアッププラグインもいくつか有名な物があります。その中から当サイトではBackWPupというプラグインをオススメします。

プラグイン「BackWPup」をインストール

本連載はWordPressを初めて触る方をターゲットにしていますので、プラグインのインストール方法から解説していきますね^^
BackWPupに限らずプラグインの検索&インストールはWordPress管理画面の「プラグイン」から行います。

WordPress自動バックアッププラグインBackWPup その1

  1. 管理画面 > プラグイン > 新規追加 と進みます
  2. backwpup と検索します
  3. 「BackWPup Free」というのが目的のプラグインです。インストールします

WordPress自動バックアッププラグインBackWPup その2

4. プラグインを有効化します

WordPress自動バックアッププラグインBackWPup その3

5. BackWPupが有効化されると左メニューに「BackWPup」の項目が追加されます

BackWPupの設定

新規ジョブの追加

WordPress自動バックアッププラグインBackWPup その4

  1. 管理画面 > BackWPup > Jobs を開きます。BackWPupでは複数のバックアップ設定を保存することができ、その1つ1つがJobという単位になります。
  2. 左メニューの「Add new job」またはJobs画面の「Add new」を押して新規Jobを作成していきましょう

General設定

WordPress自動バックアッププラグインBackWPup その5

  1. Generalタブを開きます
  2. Jobの名前には日本語も使用可能です。ここでは例として「毎月1日 完全バックアップ」としておきます
  3. Job Tasksの欄では、バックアップ内容を選択します。ここでは例として「Database backup」「File Backup」の2つをチェックして解説します。後ほど詳しく解説します。
  4. バックアップファイルの名前を指定します。デフォルトのままで問題ありません

WordPress自動バックアッププラグインBackWPup その6

5. バックアップファイルの圧縮形式を選択します。Zip形式ならばどの環境でも開けますので安心です
6. バックアップファイルの保存先を選択します。メールで送信したり、他サーバーへ保存、DropboxやAmazon S3などのクラウドストレージサービスも利用できます。ここではWordPressが稼働する同一サーバー上に保存する「Backup to Folder」を解説します
7. バックアップジョブのログを受け取るメールアドレスを入力します
8. 上記ログメールのタイトルや送信元を設定します。デフォルトで問題ないでしょう。
9. これらのメールを「エラーが起きた時のみに送信する」かどうか設定します。チェックを外すとエラーが無い時でもメールが送信されます。

Job Taskの欄について補足します。
毎日のバックアップ処理には「Database Backup」だけで十分ですが、Webサーバー上のファイル(主にテーマ、画像、プラグインのデータ)も含めた完全バックアップをする場合は「File backup」も選択してください。「Database Backup」「File Backup」、この2つのバックアップがあればWordPressは復旧可能です。ただし、長く運営していて画像を大量にアップロードしているサイトなどは、サーバーファイルが膨大になっている可能性もあります。その場合、サーバーファイルのバックアップはサーバー容量を圧迫しますので、サーバーファイルのバックアップをする際はサイト容量、サーバー容量の2つを考慮してから適切な頻度でバックアップをとるようにしましょう。

またサーバーファイルのうち、WordPress本体、プラグイン、無料テーマ、の3つは、復旧する際に再度インターネット経由で取得することができるデータです。サーバーファイルの中で特に重要なバックアップ対象は「アップロードした画像類」「カスタマイズしたテーマ」の2つになります。特に制作会社に依頼して作成したオリジナルテーマは、自身の管理で適切にバックアップをとるようにしましょう。

「WordPress XML export」はXML形式の記事バックアップを出力する機能です。Databaseのバックアップをしている場合は不要です。
「Installed Plugins List」はインストール済みプラグインのリストを出力します。サーバーファイルのバックアップしている場合は不要です。
「Check database tables」はMySQLデータベースが壊れていないかチェックする機能です。動作がおかしいな、と感じたらこの機能にチェックをいれてジョブを実行してみても良いかもしれません。

まとめると、毎日の記事のバックアップには「Database Backup」を。これは全てのWordPressユーザーにとって必須のタスクです。
オリジナルテーマを利用している方は適切な頻度で「File Backup」を行いましょう。サーバーファイルのバックアップは、サイトのデータ量とレンタルサーバーの容量を考慮して、頻度および保存数を調整しましょう。

Schedule設定

WordPress自動バックアッププラグインBackWPup その7

  1. Scheduleタブを開きます
  2. Start jobの欄で「with WordPress cron」を選択します。するとスケジュール実行時間を指定する欄が表示されます。
  3. このJobが実行される日時を指定します。今回はサーバーファイルも含めた完全バックアップですので「monthly on1 3:00」を選択して、毎月1日午前3時に実行されるようにしました。detabaseのみのバックアップの場合は容量を消費しないので毎日バックアップを実行するほうが安心です。

DB Backup設定

WordPress自動バックアッププラグインBackWPup その8

DB Backupのタブでは、データベースの中のバックアップ対象を細かく指定できます。デフォルトのままで次に進みます

Files設定

WordPress自動バックアッププラグインBackWPup その9

Filesのタブでは、Webサーバー上のバックアップ対象フォルダを細かく指定できます。ここではデフォルト状態で先に進みます

先ほど解説したとおり、WordPress本体ファイル、プラグイン、公式テーマ(無料テーマ)は、万が一WordPressが壊れて復旧する時に再度インターネット経由で取得することができます。自分でバックアップ管理が必要なのは主にオリジナルテーマ(またはカスタマイズしたテーマ)、アップロードしたメディアファイル(画像)です。少しでもサーバー容量を減らしたい場合は、この設定で適切なバックアップ対象を選択しましょう。

To: Folder設定

WordPress自動バックアッププラグインBackWPup その10

  1. 「To: Folder」のタブを開きます。このタブはGeneral設定のバックアップ保存先設定で「Backup to Folder」にチェックを入れたため表示されています。他の保存先にチェックを入れた場合はそれぞれに対応したタブが表示されますので注意してください。
  2. バックアップ保存先のパスを指定します。デフォルトのままで問題ありません。
  3. File Deletionの欄では、バックアップファイルの最大保存数を設定します。データベースのみのバックアップの場合は通常数MBですので30個でも60個でも問題ありませんが、サーバーファイルのバックアップを含む場合はサイトによっては数GBになる可能性もあります。レンタルサーバーの容量とバックアップ頻度を考慮して最大保存数を決定しましょう。

全ての設定を終えたら「Save Changes」を押して保存します。次に最初のバックアップを実行してエラーがないか確認しましょう。

初回バックアップを実行

作成したJobを確認する

Jobsのページに進み、作成したJobを手動で実行してエラーがないか確認しましょう。

WordPress自動バックアッププラグインBackWPup その11

Run Nowを押して作成したJobを手動で実行します。

WordPress自動バックアッププラグインBackWPup その12

エラーが無ければ上のような画面になります。

バックアップに関する考察

データベースバックアップと完全バックアップ

筆者がWordPressを作成する際は、以下の2つのJobを設定してから納品しています。

  1. 【毎日】データベースバックアップ
  2. 【毎月1日】完全バックアップ

データベースバックアップのほうは、毎日実行して保存件数を30件としています。つまり1ヶ月分です。
完全バックアップのほうは、月1回で最大保存件数は6件です。半年分です。

この2本立てにすることで、ほとんどのエラーには対応できると考えています。

保存先について

この記事で設定したように、WordPressが稼働するサーバー上にバックアップを保存するのは、あまり良い方法ではありません。サーバーデータが吹き飛んだ場合に、WordPressもバックアップも消えてしまうからです。他のレンタルサーバーを契約している方や、Dropboxなどのクラウドサーバーを利用している方は、出来る限りそちらを保存先として利用して頂けると安心ですね。筆者もDropboxとの連携を利用していますが、BackWPupの画面からDropboxにログインするだけで簡単に設定完了しますので、是非検討してみてください。

バックアップからの復旧

プラグインを使うことで誰でも簡単にWordPressをバックアップすることはできますが、復旧となると初心者には難しい作業になります。基本的には制作会社などの専門家に依頼することになるでしょう。

自分で行う時は、以下の公式サイトが参考になります。
WordPressの引越し WordPress Codex日本語版

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