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29Jan2017

フリーメールで独自ドメインが使えて、さらにプッシュ通知で受け取れる方法を解説します

新しいWEB制作サービスを公開

2017年早々、新しいWEB制作サービスを公開しました。

オリジナルサイト制作が2万円~ かんたんWEBプロジェクト

筆者は「WEBを活用したい中小企業・個人業の方々のサポート」というお仕事を専門にやっており、その中でも特に「費用を抑えてサイト制作」という部分だけをピックアップしたサービスです。「かんたんWEBプロジェクト」というサービス名で2017年1月にローンチしました。

今回は久しぶりに新規ドメインを取得して別サイトを立ち上げてのスタートとなりました。新規ドメインを取得したのでメールもそちらに統一したのですが、今回はメールシステムに対するどうしても譲れない条件がひとつだけありました。

それは「プッシュ通知」です。

制作サービスとして新規WEBサイトを立ち上げた以上は、質問や相談などファーストコンタクトに対する対応をできる限り丁寧で迅速にしたいと思っています。そこで今回はチャット対応ツールを導入して、筆者がPC前で仕事をしている時はいつでも質問を受け付けられるようにしました。オフライン時はメールになってしまいますので、こちらにプッシュ通知を活用して、ほぼリアルタイムにスマホが鳴って気づくようにしたかったのです。

Eメールのプッシュ通知とは?

一般的にパソコンでメールを受信する際はOUTLOOKやThunderbirdなどメールソフトを立ち上げる必要があります。ソフトを立ち上げた時にメールサーバーに「メールが届いているかな?」と確認をしにいき、メールがあればダウンロードしてくる仕組みです。この確認の頻度を15分ごと10分ごとと上げることで、即時性を高めることはできます。しかしどれだけ頻繁にチェックをするようにしてもユーザー側(ソフト側)からサーバーに確認をしている形になり、タイムラグが発生する、サーバーへの負荷がかかる、さらにスマホでこの方法を使うとバッテリーの減りが心配になる、というデメリットもあります。

これに対してガラケーのEメールがプッシュ型メールの代表格です。送信者のメールがサーバーに届いた瞬間に、ユーザーのケータイの着信音がなりますね。これによりメールとはいえ、今で言うLINEのチャットのようにリアルタイムで会話が成立していました。プッシュ通知をするには、サーバー側が「メールが届いたよ!」とユーザーに即座に知らせる機能を持っていないといけません。スマホでもキャリアメールはプッシュ型ですが、Yahooメール、Gmailなど、キャリア以外のメールを使う際にプッシュ通知が届かずに「??」となった方は多いと思います。(Gmailなど専用アプリをいれることでプッシュ通知に対応するサービスもあります)

大手フリーメールでもプッシュ通知は難しいのに、これをさらに独自ドメインでやろうとすると相当苦労します。しかも筆者はメール設定に疎い! 今回丸一日かけて勉強しましたが、それでもこれがベストアンサーかどうかは自信がありません。この記事を読まれる方には、参考程度にご覧いただけたら幸いです^^

プッシュ通知対応サービスの探し方

今回いろいろお勉強をしたのですが、ここまで調べてみても未だにプッシュ通知が実際にどのサービスで使用できるのか、調べ方がよくわかりません(笑

少なくとも大半のレンタルサーバーは、プッシュ通知に対応していないようです。どうやらMicrosoftが開発した「Microsoft Exchange」というビジネス向け電子メールサービスを導入しているメールサービスではプッシュ機能が使えるようです。ガラケー時代は各キャリアが独自規格のプッシュ通知技術を実装していたのかな?と思いを馳せながら、ここからはExchange対応のメールサービスを探す、という方針で進めていきます。当然、クライアント側(メールソフト、メールアプリ)もExchangeに対応している必要がありますが、これは今の時代優秀なアプリが無料でいくらでもあるので大丈夫でしょう。たぶん。。 「複数のアカウントを1つのアプリで管理したい」などアプリ側に対する要求が高い場合は、アプリも入念に調べておく必要があります。

無料メールサービスとドメインの準備

まずはドメインを取得

「かんたんWEBプロジェクト」用に web-project.website というドメインを取得します。WEBサイト本体は僕のお気に入りレンタルサーバー「Xserver」で公開しますが、Xserverはプッシュ通知非対応なため、メール用のサーバーを別に契約して振り分ける設定をします。この解説は後ほど。

ドメイン取得・管理サービス「お名前.com」

ドメイン取得・管理サービス「お名前.com」

筆者はブログ用、仕事用、外部の仕事用など、サーバーはいくつか契約しているのですが、ドメインは全てお名前.comで一元管理しています。お名前.comで「web-project.website」を初年度99円で取得しました。
※お名前.comは頻繁に初年度99円キャンペーンをやっていますが、2年目からは1000円~3000円程度の費用がかかりますのでご注意ください。お名前.com、充実機能と使いやすいUIでオススメです。

独自ドメインが使えるメールサービス(メールサーバー)選び

レンタルサーバー「Xserver」でサイトを公開しますので、通常ならばメールもXserverで管理します。しかしこれまでのお話の通り、レンタルサーバーはプッシュ通知非対応ですので、今回は出来る限り低予算で使えるクラウド型メールサービスを当たっていきます。(専用サーバー上にMicrosoft Exchangeを載せてしまう方法もあるにはあるでしょうが、、、別次元の話になるので当然却下ですね 笑)

独自ドメイン対応のメールサービスとなると、クラウド型ビジネスツール、グループウェアツールがあります。Googleの「G Suite(旧名称:Google Apps)」(500円/月)、Microsoftの「Office 365」(540円/月)などですね。Office製品を含まないメール単品の「Exchange Online(440円/月)」というサービスもあります。これらのサービスは今回試していませんが、フリーメールのGmail(ドメインが[◯◯@gmail.com])がGmailアプリに対してプッシュ通知が可能なことから、独自ドメインでもプッシュ通知されるはずです。

上記のクラウド型メールサービスを使えばプッシュ通知は可能なはずですが、オフィス製品は使わないし、いずれも有料なのが痛いところ。。。
そこで候補にあがったのが、前述のクラウド型ビジネスツールで、しかも入門プランは無料で使える「Zoho」です。

無料から使えるクラウド型ビジネスアプリケーション「Zoho」

無料から使えるクラウド型ビジネスアプリケーション「Zoho」

G suite、Office365のような統合ビジネスアプリケーションが無料から使えるのが魅力です。ただし米国のサービスで、一部(大半??)日本語対応が遅れているのと、少し使ってみた感じだとページごとにインターフェイスが大きく変わり、わかりにくかったです^^;
今後の進化に期待しつつ、今回はZohoに登録して無料で独自ドメインのメールをプッシュ通知で受信させていただきたいと思います!

Zohoに登録

https://www.zoho.com/

Zohoは、Googleアカウントなどでもサインイン可能です。今回はGoogleアカウントでサインインして進めましたが、先に言っておくと外部のメールソフトでZohoメールにアクセスしたい場合はGoogleアカウントを使わずにZohoにアカウントを作成することを強くオススメします。理由はこのあと「メールソフトの設定」で明らかになります。

Zohoメールの無料プランを契約する

無料プランを契約

初回ログイン時のキャプチャを一部撮り忘れてしまったため、少し見づらいですがご了承ください

初回ログイン後の画面で「メール」を選択すると、プランの案内画面が表示されます。さっそくキャプチャを撮り忘れてしまい、後から戻ったら何故か英語表示に。。初回ログインからの流れだと日本語のページですのでご安心ください。

Zoho メール機能のプラン案内

Zoho メール機能のプラン案内

一番右側に「ライトプラン(無料)」がありますので、そちらをポチッと。
途中キャプチャが抜けていますが、使用するメールアドレスを入力するなどして次に進むと、以下のキャプチャの画面になりました。

Zohoメール 無料のライトプラン

Zohoメール 無料のライトプラン

ドメインの所有を確認

前の手順で指定したドメインの所有を確認するため、確認用ファイルをダウンロードしてドメイン直下にアップロードします。筆者の場合、Xserver上のWebサイト(http://web-project.website/)の直下に確認ファイルをアップロードして(http://web-project.website/Zohoの確認ファイル/)、「確認」ボタンを押すと確認終了です。確認後はWEBサイトのスペースにアップロードした確認用ファイルを削除しても構いません。

ここの手順もキャプチャを撮り忘れてしまいました。。

Zoho ドメイン認証後の画面

Zoho ドメイン認証後の画面

DNSレコード(ドメイン)の設定

Zoho側「MXレコードの変更」画面

Zohoメールの初期設定画面の「ユーザーの追加」「グループの作成」はスキップして解説を先に進めます。必要に応じて各自設定をしてください。
「MXレコードの変更」という画面を表示します。

Zohoメール MXレコードの変更

Zohoメール MXレコードの変更

この画面で表示される「ZohoのMXレコード」という箇所が重要です。この画面を開いたままにしておき、実際に作業をするのはドメイン管理サービス(筆者の場合はお名前.com)上です。

お名前.com DNS関連設定

お名前.comで管理しているドメイン web-project.website のDNSレコードを変更します。ここで「DNSレコードってなに!?」となった方も多いはずです(笑
それもそのはず、ドメインを1つのサーバーに紐付けている場合は、DNSレコードを変更する必要はありません。今回のように、Webサイトを公開するサーバーと、メールサーバーを分ける時には、DNSレコードを編集する必要があります。

お名前.com ドメイン設定画面

お名前.com ドメイン設定画面

お名前.com にログインをして、ドメイン設定 > DNS関連機能の設定 に進みます。

お名前com DNSレコード設定

お名前com DNSレコード設定

対象ドメインを選択して「DNSレコード設定を利用する」の項目から「設定する」のボタンを押します。

お名前.com MXレコード(メールサーバー情報)を追加

編集画面に入ったら、先ほど確認した「Zoho MXレコードの変更」という画面を開き「ZohoのMXレコード」という欄の内容をお名前.comに入力していきます。

お名前.com MXレコードを追加

お名前.com MXレコードを追加

上記キャプチャの赤枠の上に追加したいレコードを入力します。そして赤枠の中の2行が今回追加した内容になります。TYPEがMX、VALUEにZohoの住所を、そして優先度も指定の通り10と20にしました。

お名前.com Aレコードを追加

MXレコード(メールサーバーの住所)の追加と同時に、Aレコード(WEBサイトの住所)も追加しておきます。レンタルサーバーの住所の調べ方はサービスごとに異なりますが、Xserverの場合はサーバーパネルに入り「サーバー情報」のページで確認できます。

Xserver サーバー情報

Xserver サーバー情報

IPアドレスの欄に表示されている4組の数字です。(例:192.168.0.100)

レンタルサーバーのIPアドレスを、お名前.comのDNS編集からAレコードとして追加します。wwwのあり/なし、どちらでもアクセスできるように、以下キャプチャのように2つのレコードを追加しておきましょう。

お名前.com Aレコードの追加

お名前.com Aレコードの追加

上記キャプチャの赤枠の上にある4つの変更できないレコードは、同じページの最下部にある以下のチェックをつけることで自動的に追加されます。レコード編集を適用後にこのキャプチャを撮ったため、順序が前後してしまい申し訳ないです。

お名前.com レコードの変更を適用

お名前.com レコードの変更を適用

「転送用のネームサーバー(~中略~)に変更する」のチェックをつけて「確認画面へ進む」のボタンを押し、変更を適用します。
もう一度この画面に戻った時に上記キャプチャのように「自動で追加されたNSレコード」「Aレコード」「MXレコード」が正しく登録されていればOKです。

ここまでの作業でWebサイトへのアクセスはXserverに、メールはZohoにつながるようになりました。次にメールソフトの設定をします。

スマホアプリの設定

スマホアプリの選び方

ドメインの設定を終えたらメールは正常に送受信できる状態になっていますので、早速今回の目的のスマホでプッシュ通知が来るかチェックしてみます。
スマホでZohoメールを使う最も簡単な方法は、Zohoメールアプリをいれることです。

appstore
badge_new

設定はかんたん。アプリを入れてZohoにログインするだけです。他のメールアカウントからテスト送信してみたところ、即座にスマホがメールを着信しました。プッシュ通知に対応しています!

まだ詳しく見ていませんが、このアプリは同期型のようです。アプリ上でメールを削除すると、ブラウザ上のZohoメールでも同時に削除されます。複数の端末でメールを管理する際には、同期型のほうが便利ですね。

メールソフト(デスクトップ)の設定

Zohoメールの初期設定画面に戻る

ずいぶん長いことZohoメールの初期設定画面から離れてしまいましたが、ここから元に戻ります! 次はデスクトップ用メールクライアントの設定です。

Zohoメール メールクライアントの設定

Zohoメール メールクライアントの設定

「メールクライアントの設定」では、PC用メールソフトの設定に必要な項目が書いてあります。ユーザー名の欄は「you@yourdomain.com」となっていますが、ここは実際のメールアドレスに置き換えてください。

IMAPとPOPというのは方式が違いますので、この2つのうちどちらかを選択して使用する形になります。シンプルに言うと、IMAPはクラウド型(同期型)、POPはダウンロード型です。利用するデバイスが1つの場合はPOPのほうが、デバイスが複数の場合はIMAPのほうが便利かもしれません。

お使いのメールソフトにより細かな設定手順は異なりますが、「受信サーバー名」「ポート」「ユーザー名」「パスワード」の4つを入力する欄が必ずあります。これらを入力したらメールを受信できるようになります。

Zohoのパスワードがない! (Googleアカウントでサインインしたから)

さてここで重大な問題に直面します。メールを受信する時に必ず「パスワード」が必要ですが、ZohoにはGoogleアカウントを利用してログインしたため、Zoho自体にパスワードを一度も入力していません

メールソフトの設定で散々悩んだあげく、Googleアカウントのパスワード、自分の誕生日、好きな芸能人の名前など、いろいろ試しましたが案の定メールを受信できません!
Zohoメールの初期設定は一旦中断して、プロフィール編集やセキュリティ項目をしらみ潰しにしらべました。

Zoho マイアカウント

Zoho マイアカウント

Zohoのマイアカウント画面を開き、セキュリティに進みます。(上記キャプチャの赤枠の箇所)
「パスワードの変更」という項目がありますので、そこを開くと、、、

Zoho マイアカウント パスワードの変更

Zoho マイアカウント パスワードの変更

サーバーエラー。入力したURLが間違っている可能性があります。との表示が。。
「そうだろうね!だってパスワード作ってないもの!!」

Zohoアカウント パスワードの追加

Zohoアカウント パスワードの追加

その下の「2段階認証」という項目を開くとそこには「現在GAPPS(※注Googleアカウント認証)でサインインしています。この機能を有効化するにはZohoのパスワードを作成してください」という旨の表示が。筆者は2段階認証をしたいのではなくメール用パスワードが必要だったのですが、同じことです。こちらからパスワードを新規作成します。

パスワード追加のメール案内は、現在まさに格闘中のZohoメール宛てに届きます。そのためWebブラウザ上で使えるZohoのメールアプリケーションを開いて確認します。

Zohoメール Webメール

Zohoメール Webメール

これでZoho自体にパスワードを作成できました。

Zoho パスワードの作成

Zoho パスワードの作成

ここで作成したパスワードをメールクライアントで設定することで、無事メールの受信/送信に成功しました。このゴタゴタで最初に開いていたZohoメールの初期設定画面、メールクライアントの設定画面を閉じてしまっていても大丈夫です。WEBメールの設定からPOP/IMAPサーバー情報を確認することができます。

Zohoメール 設定>setting

Zohoメール 設定>setting


Zohoメールの設定 メール転送とPOP/IMAP

Zohoメールの設定 メール転送とPOP/IMAP

あとがき

今回はメールの受信設定をしただけですが、ビジネス系ソフトも、クラウドストレージも、全部が無料で使えるというのは本当にすごいことだと思います。
ただしページごとにインターフェイスがガラッと替わったり、リンク先が英語ページだったり、正直言うと使いにくい部分もあります。。
今後の進化に期待です^^

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